スノーボードをある程度やってくると、大会に出てみたい!自分の実力を試したい!など思いませんか?
また、大会に出場して後々にはプロを目指したい!という方もいるでしょう。
でも、プロになるにはどうしたらいんだろう…
プロまでの道のりがわからない方も多いと思います。
まず、スノーボードプロの定義ですが、どこを基準にお話しするかによって変わってきます。
例えば、有名な人物やインフルエンサーとなって、企業とスポンサー契約をする。あるいは、日本各地で開催される競技会に出場して協会からプロ資格を与えられたり、オリンピックに出場するなど。
正直この辺は人それぞれだよね~
企業とスポンサー契約すればプロなのか?といわれればそうなのかな?と疑問に思うのが筆者の心情。
そこで今回は、スノーボードの実力でプロ資格を保有する方法を紹介します!
他者も認めざるを得ない称号は、「プロ」と呼んでいいのではないでしょうか。
実際にJSBA公認スノーボード大会出場経験のある筆者が解説します!
そもそもスノーボードの大会はあるのか
スノーボードの大会に出たいけど、どこであるのかわからない。そういった方もいらっしゃるかと思います。
実は簡単に調べられて、エントリーすることも可能です。
まずスノーボードの大会は、ウィンターシーズンであれば各地で開催されており、「デジエントリー」というサイトで確認することができます。
大会に出たいけど、いきなり猛者たちがいる大会はちょっと…と思う方でも大丈夫!
草大会から、JSBA公認大会まで様々な大会、イベントが掲載されています。
参加者募集期間になれば、続々と掲載されるのでチェックしてみてください。
また、JSBA公認大会に出場してみたいのであれば、JSBAのホームページにて大会カレンダーが掲載されているので、チェックすると良いですよ!
公認大会も様々な種目と多くの大会が開催されています!
どちらも要チェック!
プロスノーボーダーになるまでの道のり
さて、プロスノーボーダーになるための道のりで、最終目標地点として「JSBA公認プロスノーボーダー」を目指すことを前提にお話しします。
「JSBA」は、日本スノーボード協会の略称で、おそらくほとんどの方が見聞きしたことがあると思います。全国各地にJSBA公認のスノーボードスクールがあるので、そこでも見てるかも?
さて、この「JSBA公認プロスノーボーダー」になる方法は3つ!
・全日本選手権大会で上位を目指す
・現役のプロと戦って上位に目指す
・シーズンのポイントランキングで上位を目指す
どれも確実に実力が必要ですね。
高い壁だけどやりがいはある!
また、競技種目も決まっています。
フリースタイル
- ハーフパイプ(HP)
- スロープスタイル(SS)
- スノーボードクロス(SX)
アルペン
- ジャイアントスラローム(GS)
- スラローム(SL)
- デュアルスラローム(DU)
グラトリは!?と思うかもしれませんが、オリンピック種目にグラトリはありますか?ないですよね。ただ、グラトリの大会は一部で開催されているので、そちらに参加してみると良いかしれません。
それでは、プロスノーボーダーになる各方法のポイントを紹介していきます。
全日本選手権大会で上位を目指す
全日本選手権は、毎年3月の頭ごろに開催されます。
この全日本選手権に出場するには、まずは2月頃に毎年開催されている地区大会に参加しましょう!
全日本選手権に出場するための、地区予選と思っていただいて良いです。
この地区大会を勝ち抜き、上位に食い込んで「全日本選手権参加資格」を獲得すると全日本選手権に出場できます。
全日本選手権に出場する方法はもう1つ!
それは、JSBA公認大会のG1で優勝すること。
JSBAの公認大会には、G1、G2、G3、エキシビジョンとクラス分けがされており、このなかでグレードが1番高い「G1(GRADE1)」大会で優勝することで、「全日本選手権参加資格」を獲得できます。
地方大会とG1大会には出場条件があるから注意!
地区大会とG1大会に出場しよう!と思われた方、ちょっと待ってください。
上記両大会には出場条件として、JSBA会員であること、競技者登録をしていることが決められています。
ですので、全日本選手権大会で上位に入り、プロを目指すのであれば「JSBA会員」にまずは入会しましょう。
JSBA会員になるとリフト券割引などの特典もあるので、ぜひこの機会に検討してみてください。年中いつでもJSBAのホームページから入会できます。
そして、「全日本選手権大会」にて1~3位に入賞すると、「JSBA公認プロ登録資格」と「プロツアー参加資格」が与えられます。
現役のプロと戦って上位に目指す
この方法は、実力がないとまず無理と言っていいでしょう。
現役プロと勝負!!
現役のプロスノーボーダーが所属する団体「PSA ASIA」の公認競技会にプロトライアル参加して、現役のプロと勝負します!
公認競技会に参加して、規定順位以内に入るか、プロトライアルランキングで規定順位以内に入ることで、「JSBA公認プロ登録資格」が与えられます。
このプロトライアルですが、もちろん誰でも参加できるわけではありません。
プロトライアル参加をするには、推薦を得るか、プロアマオープン大会へ参加する必要があります。
このプロアマオープン大会ですが、名前の通りプロとアマチュアが勝負します。参加資格は、「プロ登録者」または「JSBA会員」であることとなっています。
ここでも「JSBA会員」というのが条件に入っているので、遅かれ早かれプロを目指すのであれば「JSBA会員」に入会しましょう!
シーズンのポイントランキングで上位を目指す
こちらは、シーズン中全国各地で開催されるJSBA公認大会に参加してポイントを獲得します。
そのポイントを集計した「JSBAポイントランキング」で規定順位に入賞することで、「プロ登録資格」が与えられます。
このポイントの集計ですが、各選手の同種目における過去1年間のすべての結果から獲得ポイントの高い上位3大会のポイントの合計で、ランキングに反映されます。
JSBA公認大会には、クラス分けがあると紹介しましたが、G1が最高ランクの大会になるのでポイントが高いです。その次に、G2、G3と続きます!
また、このポイントとポイントランキングですが「JSBA会員」であること、競技者登録していることが参加条件となっていますので、シーズンのポイントランキングで上位を目指すのであれば、「JSBA会員」になりましょう。
まとめ
「JSBA公認プロスノーボーダー」になる方法は3つ!
- 全日本選手権大会で上位を目指す
- 現役のプロと戦って上位に目指す
- シーズンのポイントランキングで上位を目指す
上記のどれかを達成することで、はれて「JSBA公認プロスノーボーダー」となれます。
この3つの方法にどれにも共通しているのが、「JSBA会員」であることです。また、大会に参加するために「競技者登録」も行いましょう。
プロを目指さないとしても、「JSBA会員」になるとリフト券割引などの特典もあるので、この機会に入会を検討してみてください。
ただ、この「JSBA公認プロスノーボーダー」になったからといって、オリンピックに出場できるわけではありません。オリンピック選手の全員が「JSBA公認プロスノーボーダー」ではありません。
そもそも、オリンピックに出場するには「JSBA」ではなく「FIS」という組織の大会に出場して、出場資格を得なければいけません。
「JSBA」は、日本のスノーボードの組織。「FIS」は世界のスキー・スノーボードの組織という認識でよいかと。
ただ、日本で勝てなければ、世界では勝てないので、多くの選手がJSBAの大会に参加して経験を積んでいます。
まずは、「JSBA公認プロスノーボーダー」を目指してみてはいかがでしょうか。
ただ、さすがにオリンピックに出場する選手が、プロではないとは言えませんよね。
こういうところが、プロスノーボーダーの定義が難しい理由かもしれません。